SNS投稿の修正依頼は、「どの投稿の・どの部分を・どう直したいか」を、理由と期限までセットで書くと伝わりやすくなります。「もう少しいい感じに」だけでは、相手もゴールを探す旅に出てしまいます。
この記事は、SNS運用を依頼する担当者と、修正内容を受け取る制作者に向けた実務ガイドです。コピペして使える記入欄、文章・画像・動画の例、修正と追加依頼の分け方、確認から公開までの流れをまとめます。記入例は説明用の架空案件で、実績ではありません。
SNS投稿の修正依頼は「場所・希望・理由」が基本
まず修正する場所を特定し、完成の希望と理由を伝えます。相手の能力を評価する文より、投稿で何を伝えたいかを書く方が、次の作業を決めやすくなります。
投稿ID・版・ページ・秒数
いまの状態→直したい状態
理由・優先度・確認期限
たとえば「文字が読みにくい」だけでなく、「2枚目の補足文がスマホでは小さい。本文を短くして、ほかのページと同程度に読める大きさへ」と伝えます。見た目の好みではなく、読む人の困りごとから考えましょう。
依頼の目的を一文で共有する
修正前に「誰に、何をわかってほしい投稿か」を確認します。目的が違うまま細部を直すと、きれいになっても伝えたい内容がずれることがあります。
「初めてのお客様に、予約方法を迷わず理解してほしい」のように一文にします。最初の条件が曖昧なら、SNS運用代行のヒアリングシートに戻って、対象者と目的をそろえるのがおすすめです。
そのまま使える修正依頼テンプレート
次の8項目を埋めれば、対象と完成条件をまとめて共有できます。すべてを長文にする必要はありません。1つの修正につき1つの番号を付けると、対応したか追いやすくなります。
【SNS投稿 修正依頼】
①対象:投稿ID/媒体/投稿予定日
②確認した版:ファイル名/版番号/確認日時
③修正箇所:ページ番号/文章の引用/動画の秒数
④現在の状態:いま表示されている内容
⑤希望する状態:変更案/残してほしい部分
⑥理由:読者への伝わり方/確認できた事実
⑦優先度:必須修正/相談/できれば対応
⑧期限と確認者:修正版の希望日時/公開可否を決める人
最後に「この日時で対応できるか」「追加費用や公開予定への影響があるか」の返信をお願いします。こちらの希望期限が、そのまま相手の確約になるわけではありません。
依頼文の完成例
完成例では、場所と変更案を一度に示します。日付・価格・商品名などは、依頼者が確認した正しい資料を添え、相手に推測させません。
お世話になっております。投稿案ありがとうございます。予約方法の案内を明確にしたく、以下2点の修正をご相談します。
対象:Instagram/投稿ID A-012/原稿v2
1.画像3枚目の下部:「DMで予約」を「プロフィールの予約ページから申込み」に変更してください。現在の受付方法は添付の案内資料に記載したとおりです。背景と写真は維持してください。
2.本文末尾:申込み先の説明を画像と同じ内容へそろえてください。
修正版の希望:11月10日15時。対応可能な日時と、追加費用の有無をご返信ください。私が確認し、公開可否をお伝えします。
これは架空の例です。実際の受付方法・資料・日時へ置き換えて使ってください。「修正済みになったら自動で投稿」ではなく、最後の公開判断を分けている点もポイントです。
文章・画像・動画で修正箇所の示し方を変える
文章は該当文、画像は何枚目のどの位置、動画は秒数を指定します。相手が同じ場所を見られるようにするだけで、確認の往復を減らしやすくなります。
文章:変更前と変更後を並べる
文章の修正は、対象の一文を引用し、書き換え案と理由を添えます。長い原稿では、同じ言葉が複数回出るため、段落名も書くと見つけやすくなります。
- 対象:投稿本文の2段落目。
- 変更前:「誰でも必ず成果が出ます」。
- 変更後の案:「使い方と確認の手順を紹介します」。
- 理由:確認できない成果を保証する表現を避け、記事で提供する内容を正確に伝えたい。
「もっと売れる文章に」より、「初めて読む人が申込み方法を理解できる文章に」と、読者の行動まで具体化します。専門的な表示や権利の判断が必要なら、担当者が根拠を確認する工程も設けましょう。
画像:ページ番号と残す部分を指定する
画像の依頼では、変更する部分と維持する部分を分けます。全部作り直すのか、一部分の調整なのかを先に伝えると、作業範囲の食い違いを防ぎやすくなります。
対象:カルーセル(複数画像投稿)の2枚目。
修正:下部の説明を2行以内に整理し、スマホ表示で読めるようにしてください。
維持:写真、背景色、見出しの内容。
理由:読みたい情報が小さくなっているため。文字サイズの固定値ではなく、ほかのページと並べた見本を確認したいです。
スクリーンショットに丸を付ける場合も、番号と文章を添えます。「赤丸のところ」だけでは、別の画像を開いた人に伝わりません。顧客名や未公開情報が写る画面は、共有範囲にも注意してください。
動画:秒数・映像・音・字幕を分ける
動画は、対象の時間帯と直したい要素を指定します。同じ秒数でも、映像・音声・字幕のどれを変えるかで作業が異なります。
対象:動画v3の00:08〜00:11。
字幕:「受付終了」を「受付開始」に修正。確認資料は今回の募集案内です。
維持:映像、BGM、カットの長さ。
確認:字幕とナレーションが食い違っていないか、該当部分の前後も再生して確認したいです。
動画全体の作り直しや構成変更なら、その旨を先に相談します。公開済み動画を直接変更できるかどうかは媒体や投稿形式で異なるため、「公開後でも全部直せる」とは決めつけません。
「もっといい感じに」を具体的な依頼へ変える
抽象的な言葉は、見ている事実と読者の困りごとへ置き換えます。好みをなくす必要はありませんが、好みだけで完成条件を決めないことが大切です。
| 曖昧な依頼 | 具体化する例 |
|---|---|
| もっと目立たせて | 表紙では締切を先に読めるよう、商品名と締切の優先順位を見直したい |
| おしゃれにして | 既存3投稿と並べ、色数・余白・見出し位置をそろえたい |
| もっと短く | 申込み方法を残し、重複している説明を削りたい。削除案を確認したい |
| 前の感じに戻して | v1の写真配置へ戻し、v2で訂正した日付は維持してほしい |
参考画像を添えるなら「配色だけ参考」「文章は使わない」など、参考にする要素を指定します。他人の投稿をそのまま再現させず、素材の権利や自分のブランドとの一致も確認してください。
修正と追加依頼は、契約した範囲で分ける
修正が無料で何回までか、どこから追加になるかは、合意した業務範囲で判断します。「修正」という名前を付ければ、何でも元の料金内になるわけではありません。
- 元の依頼に含まれるか:誤字の訂正、合意した資料との不一致などを確認。
- 新しい作業が増えるか:新規の撮影、別企画への変更、投稿本数の追加などを確認。
- 費用と予定への影響:作業に着手する前に、双方で合意。
これらは一般的な整理の観点で、個別案件の契約解釈を断定するものではありません。範囲が曖昧なら、SNS運用代行の提案書・見積書の記入例を参考に、今後の修正条件を明文化しましょう。
複数人の意見は窓口でまとめる
関係者が複数いる場合は、依頼を送る前に矛盾する指示を整理します。決められない点は「相談」とし、制作者に社内の判断まで任せないようにします。
「見出しを大きく」と「文字を減らさず余白も増やす」が両立しない場合は、何を優先するかを決めます。窓口と最終確認者を1つずつ明確にし、修正項目の重複もまとめてから送ります。
修正版の確認から公開までを分けて管理する
修正が終わっても、公開してよいかは別の判断です。依頼一覧との照合、周辺への影響、最終確認、公開後の表示を順番に確認します。
- 受領:修正版のファイル名と版を確認。古い版と取り違えない。
- 照合:修正番号ごとに「対応済み・未対応・要相談」を記録。
- 周辺確認:日付・価格・リンク・字幕・画像間の整合性をチェック。
- 公開判断:最終確認者が対象版と公開日時を明示する。
- 公開後確認:実際の投稿をスマホで開き、文章・改行・画像・リンク先を確認する。
たとえば「A-012のv3を11月12日12時の公開用として確認しました」のように、対象を残します。「OKです」だけを切り取ると、どの版の了承か迷子になりがちです。予定管理はSNS投稿カレンダーの項目表と記入例につなげて管理できます。
Googleドキュメントの提案とコメントを使う場合
文章案を共同確認する場合、Googleドキュメントでは原文を直接置き換えずに修正案を示す「提案」を利用できます。使える権限と画面を確認してから使いましょう。
パソコンでは、ドキュメント右上の編集モードから「提案」を選び、対象の文章を変更します。理由は提案へのコメントで補足し、確認者が採用・不採用を判断します。操作と権限の条件はGoogle公式:編集を提案する方法を確認してください。
これは原稿の確認機能です。提案を採用してもSNSへ自動投稿されるわけではありません。SNS側の公開作業と、どの原稿を採用したかの記録は別に残します。不要な共有権限を追加せず、未公開資料を誰でも見られる設定にしないことも大切です。
送信前は、この5点だけ読み返そう
送信前に、対象・場所・希望・理由・期限がわかるかを読み返します。丁寧な言葉を増やすより、相手が次に何をすればよいかが伝わることを優先しましょう。
- 投稿IDと版は合っているか。
- 直す場所を相手も特定できるか。
- 変更案と、残す部分が明確か。
- 理由と必須・相談の区別があるか。
- 対応可能な日時・費用・最終確認者を確認できるか。
まずは上のテンプレートで、修正1件を書いてみてください。伝わる依頼は、長さより具体性です。小さくそろえてから進めれば、依頼する側も制作する側も、同じ完成形を目指しやすくなります。
