SNS運用の月次レポートの作り方|記入表と改善提案のまとめ方

SNS運用の結果・確認項目・次の施策を整理した3枚のレポート

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SNS運用の月次レポートは、数字を並べる前に「今月分かったこと」と「次に試すこと」を短く伝えると、依頼者が判断しやすくなります。目的に合う指標を選び、比較条件と未確認の情報を添えることが、納得できる報告の出発点です。

この記事では、初めてSNS運用を報告する人に向けて、書き換えて使える記入表と改善提案のまとめ方を紹介します。読み手が知りたいのは、見栄えのよいグラフだけでなく、何を続け、何を確かめ、何を変えるかです。

目次

月次レポートを作る前に、目的と報告範囲をそろえる

最初に、報告する相手、対象アカウント、期間、運用の目的を確認します。来店案内と採用では、同じ閲覧数でも知りたいことが違うためです。

たとえば店舗の使い方を伝える運用なら、投稿への反応に加えて、プロフィールや案内ページへの移動を確認候補にします。ただし、移動が増えたことだけで来店や売上が増えたとはいえません。実際の問い合わせや来店を把握できる担当者と、照合できる範囲を決めましょう。

「報告資料の提出まで」か「説明会と次月案の合意まで」かも整理しておきます。報告の仕事が契約に含まれているか分からない場合は、SNS運用代行の提案書・見積書の記入例で、成果物と担当範囲の分け方を確認できます。

そのまま書き換えられる月次レポートの記入表

レポートの冒頭には、結論、根拠、判断してほしいことをまとめます。以下は当サイト独自の空欄テンプレートです。取得できない項目は空欄のまま放置せず、理由と次の確認方法を書き添えてください。

項目書き込む内容
対象と条件アカウント:__/対象期間:__/比較期間:__/取得日:__
目的と主な指標誰のどんな行動につなげるか:__/確認する指標と定義:__
今月の結論続けること:__/判断を保留すること:__
確認できた結果指標名:__/当期:__/比較期:__/取得元:__
比較条件の違い日数・投稿数・広告利用・キャンペーン・集計方法の違い:__
投稿の具体例対象投稿のURLまたは管理番号:__/内容・形式・確認した反応:__
考えられる理由事実:__/仮説:__/まだ確認できないこと:__
次に試す施策変える項目:__/担当:__/実施期間:__/確認指標:__
依頼者への確認承認してほしいこと:__/必要な資料:__/回答希望日:__

全項目を無理に1枚へ詰め込む必要はありません。冒頭を要点、後半を投稿別の明細にすると、全体を知りたい人と詳しく確認したい人の両方が読みやすくなります。個人名や非公開の問い合わせ本文は、報告に必要な範囲へ絞りましょう。

数字を比較するときは、期間と指標の定義を合わせる

前月比を出す前に、日数、投稿数、広告の有無、指標の定義を確認します。条件が違う数字をそのまま比べると、投稿内容の改善とは別の変化を成果だと説明してしまいます。

月ごとの総数を示す場合は、集計期間を日付で明記します。同じ日数で比較した表を追加する方法もありますが、都合のよい期間だけを選ばず、採用した条件を説明してください。広告を利用した期間と通常投稿だけの期間も区別します。

反応率を自分で計算するなら、何を反応に含め、何で割ったかを記載します。「反応率」という名前だけで媒体間の比較をしないことが大切です。管理画面の表示値を転記する場合も、表示項目の名称と取得日を残します。投稿別の数値とアカウント全体の数値も混ぜません。

自社サイトへ来た後の行動を調べるときは、サイト管理者と計測条件を確認します。GoogleのカスタムURLの公式ガイドでは、キャンペーン情報をURLに付けて流入を識別する方法が案内されています。任意の文字を広告主のアフィリエイトURLへ足すのではなく、利用できるリンクと計測方法を管理者に確認してください。

0件・未取得・未確定は分けて記録する

確認できなかった数値を0件で埋めてはいけません。実績がない状態と、見えていない状態では、次に行う作業が異なります。

状態記載と次の行動
0件対象期間と計測条件を確認し、管理画面等で0件と取得できた値。取得元を残して分析する。
未取得閲覧権限がない、取得できる期間外、機能を利用できない等。理由と確認担当を記載する。
未確定集計反映や承認が終わっていない値。確認日を残し、確定後の確認予定を示す。
比較不能定義変更、条件差、前期データ不足等。増減率を出さず、比較できる条件を検討する。

比較期が0件なら、通常の前月比の計算では割り算ができません。「何%増」と無理に表さず、当期の実数と比較期0件を並べます。立ち上げ初月も、存在しなかった前月を実績0として扱わず、初月を次回以降の基準にしましょう。

改善提案は「事実・仮説・次の施策」の順に書く

改善提案では、確認した事実と考えられる理由を分け、次に何を試すかまで示します。原因を断定できなくても、確かめ方を具体化すれば判断に役立ちます。

以下は文章の組み立てを示す仮の記入例です。実在案件の実績ではなく、転記するときは自分で確認した事実へ置き換えてください。

  • 事実:質問に答える投稿には保存が見られた。一方、案内ページへの移動は取得できていない。
  • 仮説:投稿内容には関心があっても、次の案内が伝わっていない可能性がある。計測不足の可能性も残る。
  • 次の施策:まず計測できる範囲を確認し、案内文の変更だけを試す。担当と期間を決め、移動の記録と問い合わせ内容を確認する。

「投稿をもっと頑張る」では、担当者が作業を決められません。テーマ、冒頭、案内文、形式など、どの項目を変えるかを書きます。複数を同時に変える場合は、どの変更の影響か分けにくくなる点も共有しましょう。数値が少ないときは、短期間の上下だけで成功・失敗を決めない姿勢が必要です。

表計算ソフトと専用ツールは、作業量で選ぶ

少数アカウントの報告なら、まず使える管理画面と表計算ソフトで、必要な項目をそろえられるか確認します。専用ツールは、転記や確認に負担が生じた段階で比較すると、目的に合うものを選びやすくなります。

表計算ソフトは、案件ごとの項目を調整したい人に向いています。一方で、転記ミスや集計式の点検が必要です。専用ツールを検討する場合は、対象SNS、取得できる指標と期間、出力形式、利用人数、料金、契約終了後のデータ保持を確認しましょう。「自動作成できる」という説明だけで、依頼者が必要とする値まで取れるとは限りません。

最初は先ほどの記入表を既存の資料へ移し、1回分を手作業で作る方法でも構いません。必要な項目が固まってから自動化すれば、使わない指標の収集や不要な契約を増やさずに済みます。現行プランの条件は各公式案内で確認してください。

提出前に、根拠と依頼事項を確認する

提出前は、数値の正しさだけでなく、読み手が次の判断をできるか確認します。取得元と比較条件が分かり、依頼事項が明確なら、打ち合わせでも論点をそろえやすくなります。

  • 対象アカウント、期間、取得日、指標名は一致しているか
  • 実績0・未取得・未確定を区別したか
  • 広告、投稿数、集計方法などの条件差を添えたか
  • 仮説を原因や売上への貢献として断定していないか
  • 投稿の引用や画像に必要な許諾と共有範囲を確認したか
  • 承認事項、担当、次の確認日が分かるか

レポートの基本的な確認項目は、SNS支援会社comnicoのSNS運用レポートの解説でも確認できます。資料の型をそのまま埋めるのではなく、依頼者の目的に必要な項目を選びましょう。

まずは今月の目的を1文で書き、記入表の「今月の結論」と「次に試す施策」までつなげてみてください。SNS運用を仕事として受ける段階なら、SNS運用代行の始め方と仕事の進め方から、制作・確認・報告を含む業務全体も整理できます。

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