Xの投稿を改善するときは、表示回数の多さだけで判断せず、投稿の目的に合う行動が起きたかを確認します。Xの分析画面では、投稿の表示回数、反応、リンクのクリック、動画の視聴状況などを確認できます。
この記事では、数字を眺めて終わらせず、次の投稿へ反映する手順を5段階で解説します。画面名や利用できる項目は、アカウント、地域、利用状況によって異なる場合があります。実際の画面とX公式ヘルプを併せて確認してください。
Xアナリティクスで確認できること
X公式は、投稿の実績を確認する画面として「Post Activity Dashboard(投稿アクティビティダッシュボード)」と、動画向けの「Video Activity Dashboard」を案内しています。個別投稿の表示回数は投稿上でも確認できますが、期間をそろえた比較やCSVでの整理にはダッシュボードが便利です。
利用状況によっては、analytics.x.comまたはads.x.comから登録や広告アカウントへのアクセスが必要です。以前使えた画面が見当たらない場合は、古い解説記事の手順を繰り返すのではなく、X公式の投稿アクティビティ案内で現在の入口を確認しましょう。
Xの投稿を改善する5ステップ
1.投稿の目的を一つ決める
最初に、その投稿で読者に取ってほしい行動を一つ決めます。認知を広げたい、返信を得たい、プロフィールを見てもらいたい、記事を読んでもらいたいなど、目的によって見る数字が変わるからです。
- 認知:表示回数や動画の再生状況
- 会話:返信、引用、リポストなど
- 関心:詳細表示、プロフィールへの移動など
- 送客:リンクのクリックとリンク先の成果
一つの投稿に多くの役割を持たせると、結果を評価しにくくなります。投稿前に目的と確認する指標をメモしておくと、振り返りが簡単になります。
2.比較条件と確認日をそろえる
投稿直後と数日後の数字、文章投稿と動画投稿、広告配信ありと自然投稿を同じ条件として比べないようにします。X公式は、指標が安定するまで最大36時間ほどかかる場合があると案内しています。投稿後すぐに良否を決めず、比較する時点をそろえましょう。
比較するときは、期間、投稿形式、テーマ、目的、広告配信の有無を記録します。投稿時間やハッシュタグ数に一律の正解を置くより、自分のアカウントで条件をそろえた比較を続ける方が判断しやすくなります。
3.目的に合う指標を読む
表示回数が多くても、目的の行動が起きていなければ改善の余地があります。一方、表示回数が小さくても、対象読者から返信やリンククリックを得られた投稿は、目的に合っている可能性があります。
Xのエンゲージメントには、いいねや返信だけでなく、リンク、画像、ユーザー名、プロフィール画像、投稿の詳細表示など、幅広い操作が含まれます。そのため、エンゲージメント率だけでリンク送客や問い合わせの成果を判断しないことが大切です。
4.数字から仮説を一つ作る
数字は「何が起きたか」を示しますが、「なぜ起きたか」までは証明しません。結果を見て、次に確かめる仮説を一つ作ります。
- 表示はされたが反応が少ない:冒頭で対象読者や得られる情報が伝わっていないのではないか
- 反応はあるがリンクが押されない:リンク先で分かることや読む理由が弱いのではないか
- プロフィールは見られるが次の行動が少ない:発信テーマとプロフィールの説明が一致していないのではないか
- 動画の離脱が早い:冒頭で内容や結論が分かりにくいのではないか
プロフィールの役割と見直し方は、Xの運用記録をスプレッドシートで管理する方法と併せて確認できます。
5.一度に一つだけ変えて再投稿する
冒頭、画像、投稿時間、呼びかけを同時に変えると、どの変更が結果に影響したか分かりません。まずは冒頭の一文だけ、次はリンク前の説明だけというように、一度に一要素を変えます。
反応が良かった投稿も、そのまま成功例として複製するのではなく、テーマ、見せ方、投稿時の状況を仮説として再検証します。SNS全体の導線は、SNSを仕事につなげる導線設計も参考にしてください。
主な指標の見方
表示回数・ビュー数
投稿が表示された回数を把握する指標です。X公式の投稿の表示回数に関する案内では、同じ人が複数回見た場合や、自分で投稿を見た場合も数えられると説明されています。表示回数をそのまま到達した人数として扱わないでください。
エンゲージメントとエンゲージメント率
投稿に対して行われた操作と、表示回数に対する操作の割合です。投稿同士の反応を比べる手掛かりになります。ただし、含まれる操作が広いため、内訳を見て目的の行動が増えたか確認します。
リンククリック・プロフィールへの移動
記事やサービスへ送客する投稿では、表示回数より直接的な指標です。リンク先では、アクセス解析や問い合わせ記録も確認し、クリック後の行動まで追います。Instagramでも同じ考え方で改善したい場合は、Instagramで投稿を伸ばす改善手順が参考になります。
動画の視聴指標
Video Activity Dashboardでは、視聴維持、再生、完了などを確認できます。再生数だけでなく、どこまで見られたか、投稿の目的につながったかを確認します。動画の改善は、短尺動画の視聴データを使った改善手順も併せて読んでください。
CSVで比較するときの注意点
X公式によると、投稿データはCSVで書き出せます。1回に指定できる期間は最大30日、取得できる投稿は最大3,000件で、時刻はUTC/GMTで記録されます。日本時間で比較するときは、時刻を変換したことが分かる列を追加しましょう。
| 記録する項目 | 確認する理由 |
|---|---|
| 投稿日・確認日 | 集計期間をそろえる |
| 投稿形式・テーマ | 異なる条件の混在を避ける |
| 投稿の目的 | 評価する指標を明確にする |
| 表示回数と反応の内訳 | 目的の行動が起きたか確認する |
| 次に変える一要素 | 改善結果の原因を追いやすくする |
週に一度、同じ期間と条件で比較し、「良かった投稿」「目的に届かなかった投稿」「次に一つ変える点」をそれぞれ一行で残すだけでも十分です。データ量を増やすより、次の投稿に反映できる記録を続けましょう。
避けたい判断
- 表示回数をユニークな閲覧者数とみなす
- 一つの投稿が伸びただけで、テーマの需要が証明されたと断定する
- 一律のフォロー率やエンゲージメント率を合格基準にする
- 投稿時間、頻度、ハッシュタグ数を固定の成功条件にする
- 広告配信ありの投稿と自然投稿を分けずに比較する
大切なのは、他のアカウントの目安に自分を合わせることではありません。同じアカウントで条件をそろえ、目的に合う行動が増えたかを確認することです。
まとめ
Xアナリティクスは、投稿の結果を確認し、次の仮説を作るための道具です。目的を一つ決め、比較条件をそろえ、指標の内訳を読み、一要素ずつ改善します。
画面や利用条件は変わることがあります。定期的にX公式の広告・分析用語集を確認し、実際の管理画面で利用できる項目を基準にしてください。
テレワークやSNS運用を仕事につなげる実践例は、tajiのnoteでも紹介しています。
